社会主義政権 2011 5 15

 菅首相の夢は、いや潜在意識は、
社会主義政権の樹立が最終目標だったと思っています。
 菅内閣が発足した時の閣僚の経歴を思い出してみると、
昔の社会党や民社党、あるいは労働組合の出身者が多いことに気づきます。
だから、この時、「日本に本格的な社会主義政権が誕生した」と感じた人もいました。
 今日(5月15日)の「国際戦略コラム」(メールマガジン)では、
「菅政権は反資本主義を目指す」とありますが、
このようなことは、今に始まったことではないのです。
(以下、国際戦略コラム No.3987から引用)
 東電の賠償問題で枝野官房長官は、
金融機関が東京電力の債権放棄などの貸し手責任を負わない限り
「国民の理解は到底得られない」と述べた。
この意味するところを追求する。
 会社倒産でも、株主が最初に資本を放棄させられて、
債権は社員への給与の次に保護されるべきものとされている。
金融機関の債権放棄には、東電を倒産させて
新東電にサービスを移行した形にするしかない。
 少なくとも、東電の株主への責任として減資100%にして
倒産と同じ状態にしてからではないと、
金融機関に責任を取らせるというスキームはできない。
株主責任がなしで債権放棄というのは、
資本主義の原理原則から大きく逸脱している。
 株主はリスクを取って有限責任を買って、その代わりに配当を得ている。
普通、配当は銀行融資の金利より多く得ることになる。
このため、債権より先に株主の責任が問われる。
スモールリターン、スモールリスクであり、
この原則を逸脱すると資本主義ではなくなる。
 枝野官房長官が、株主の減資100%と金融機関の債権放棄がないと
「国民の理解は到底得られない」というなら、まだ分かる。
 また、今回のスキームを「リスク・リターンの原則もないがしろ。
究極のモラルハザード案」と外資系証券幹部が言うのも分かる。
 もし、このスキームが成立したら、
世界的には日本は資本主義国ではなくなる。
資本主義の中核的な金融業が日本ではできなくなる。
正常な金融業務ができないことになり、
日本の金融業に投資できなくなるばかりか、
日本の金融機関に融資も出来なくなる。
融資してもジャパン・プレミアムという金利上昇を起こすことになる。
 今回のスキームは「援助には上限を設けず、
機構は必要があれば何度でも支援し、電力会社の債務超過を防ぐ」と盛り込んだ。
破綻しないことが確約された上場企業が誕生したことになる。
このような企業も世界にはない。これなら、国有企業にするべきである。
(以上、引用)























































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